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Introduction

民主主義と平和の実現にすべてを懸けた政治家・金大中

拉致、軟禁、投獄、死刑判決、幾多の困難にその道を阻まれても

決してあきらめなかった金大中を突き動かしたものとは

生誕100周年を迎えた、元韓国大統領・金大中(キム・デジュン)の生涯と政治家人生を本人の肉声や関係者のインタビュー、そして本邦初公開の映像を含む6,000時間に及ぶ膨大な映像資料を基に制作された画期的なドキュメンタリー映画。

日本の植民地時代に全羅南道に生まれ海運会社を経営し、朝鮮戦争を経て、政治家を志す。軍事政権下で何度も死の危険にさらされながらも信念を貫いたこの男の人生は、どんな映画よりもドラマティックでスリリング、そして感動的である。

激動の韓国現代史を映し出す鏡とも言える金大中の生き様こそ、個人の勇気を信念が、いかに国家の未来を変えうるかを示し、わたしたちが新しい時代を切り拓いていくための道標にほかならない。

2024年11月1日(金)より ポレポレ東中野ほか全国順次公開

ミン・ファンギ       민 환 기

1968年生まれ。高麗大学 金属工学科を卒業後、中央大学映画学科、韓国映画アカデミーで学ぶ。California Institute of Art で演出を専攻。現在 中央大学 演劇映画学部で後進の育成に務めている。

 

代表作に『ノ・フェチャン6411』 (2021)

『青春選挙』 (2021)『チェジュ・ノート』 (2018) など。

2012年『ミスター・カンパニー』で第17回釜山国際映画祭BIFFメセナ賞を受賞。
 

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ソウジ・アライ       

新潟県上越市生まれ。早稲田大学商学部在学中にイタリア・ローマ留学を経て卒業。ロックフェラー財団のAsian Cultural Council Granteeとしてニューヨーク留学。韓国延世大学語学堂留学。

 

国際派俳優として世界の映像・演劇シーンで活躍。全世界配信のAppleTV+『パチンコ』(2022)で主要登場人物のひとり「モザス」を演じ、韓国の名優ユン・ヨジョンと、またAmazon制作の『戦慄の絆』(2023)ではレイチェル・ワイズと共演するなど、アカデミー受賞の世界的名優たちとの共演が話題に。2025年スタートのCanal+制作『Sud Est』では、日本出身の俳優として初めてフランスのドラマ・シリーズで主役のひとりを演じる。現在、日本の作品から海外作品とボーダーレスに活躍している。

健全な経済と民主主義のあるべきすがたについて、これほどわかりやすく、人々の心に伝えきれる政治家が、いま、いるだろうか。

この作品を観て、もしかしたら本来的な「民主主義」は、どこででも、いまだ、始まっていないのかもしれないと想った。

ラスト、金大中の慟哭は、政治や拷問や許しのときを越えて、誰もが感動すること絶対間違いありません!​

阪本順治(映画監督)

コメント

権力は腐敗し、改まり、また腐敗する。

転換点で吹き飛ばされる人間がいる。

その存在を見つめる政治家と、無視する政治家がいる。

この映画を見ると、今、目の前にいる政治家がどちらなのかがよくわかる。

武田砂鉄(ライター)

金大中は韓国の謀報機関によって日本のホテルから拉致され暗殺されるところだった。地獄の底から生還して大統領になった彼の軌跡は韓国と日本を知るためにどうしても必要である。その重要な資料となるこの映画は必見だ。

佐高 信(評論家)

書生のように考え、行動は商人のように。

どんな困難もその意味付けができれば耐えられる。

行動しない良心は悪の側だー。

高い理想と冷静な現実主義。平和と民主主義が脅かされている今、金大中さんの哲学を噛み締めたい。映画は格好のテキストだ。

波佐場 清(「金大中自伝」共訳)

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監督:ミン・ファンギ

=日本編集版= ナレーション:ソウジ・アライ

編集:平野一樹 制作:スモモ

製作:ミョンフィルム、シネマ6411
英題:Kim Dae Jung on the road|原題:길위에 김대중

2024年|韓国映画|129分|カラー・B&W|DCP
配給:スモモ 
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